写真は、そこにいなければ写らない。それは確かなことなんだけど、写真を撮るためにそこに行き、たかだかカメラを構えてシャッターを押しただけなのに、撮ることやら撮った写真に理屈をくっつけたがる。それが、写真の見方、読み方をもっともらしくさせる。(『ズレたシャッターチャンス』丹野清志 )


『おすみちゃんと冬の終わり』

仕事先でふらりと立ち寄った寿司屋のおかみのおすみちゃん。客は俺一人。写真は嫌だと暖簾に隠れる。じゃあと包丁持つ手だけを撮った。またおいでよ。の声を今も思い出す。

冬は苦手だが、その残り香を感じるのは嫌いではない。

冬に回収した雑多でばらばらの写真を見比べ並べて、背丈の低い二月に別れを告げた。

2021.3 コバヤカワ


『 編集後記 』

コロナ下みなさん本当にがっぱっていますね。頭が下がります。今、私たちが経験していることは世界史と言うか人類史に記録されていく事態だと思います。しかし、我が国の政治家・官僚の体たらくは目を覆うものがあります。我々庶民には節制を求め、己らはクラブ通いに美食三昧。分かってはいたけど腐り切っている。その点最近の私は一汁一菜。すべての欲望を止揚し悟りの境地に入っています。生き仏とは私のことを言う。そんなことで。。。みなさん。ワクチンが届くまでは今しばらくです。死なないでくださいね。

2021.3 管理人