写真は、そこにいなければ写らない。それは確かなことなんだけど、写真を撮るためにそこに行き、たかだかカメラを構えてシャッターを押しただけなのに、撮ることやら撮った写真に理屈をくっつけたがる。それが、写真の見方、読み方をもっともらしくさせる。(『ズレたシャッターチャンス』丹野清志 )


『 浮遊 』

成功と幸福とを不成功と不幸とを同一視するようになって以来、人間は真の幸福が何であるかを理解し得なくなった。

他人の幸福を嫉妬する者は幸福を成功と同じに見ている場合が多い。

幸福が存在に関わるのに反して成功は過程に関わっている。

そんな成功と幸福、不成功と不幸の狭間を私はどこまでも浮遊している。

2022.12 のぶなが